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ぶどうの森・本店
本店の新しい魅力「MORI NO NIWA」エリア、作りはじめました
2025.03.27
ぶどうの森では、本店周辺に増え続ける耕作放棄地を活用して里を守る取り組みを行っています。ぶどうの森農園からはじまったその活動は、ラシェットエリアや、ヤチの再開墾とバラ栽培につながり、目下「ぶどうの森蒸留所」を準備中です。

そしてこの度、それらのシンボルとなるような新しいエリアを作り始めました。今回はそのご紹介です。
MORI NO NIWA
ぶどうの森蒸留所と、その周りに設ける3つのガーデンからなるエリア。
ここで栽培する花やハーブの蒸留水をものづくりに活用していくとともに、散策路としてもお楽しみいただきます。里に活気をもたらす拠点となる空間になることを目指して、「MORI NO NIWA」と名付けました。
MORI NO NIWAを構成する3つのガーデン
この3つのガーデンは、ラシェットや、レ・ボワも担当くださった岩村卓弥氏がデザインしてくださったもの。ぶどうの森蒸留所はもちろん本店内のレストランやカフェでも活用できるように、栽培する品目にはすべてエディブルな(食べられる)植物をセレクトしてくれました。

・フラワーガーデン
ぶどうの森蒸留所と道をはさんで南側に接する三角形のエリア。手つなぎの路(みち)とMORI NO NIWAがつながる部分でもあります。菊や菜の花、コスモスなど、四季折々の草花を楽しめる庭を目指します。
昨年食用菊の美味しさに感銘を受けた岩村さんは、このエリアにもたくさんの菊を選んでいました。
・ハーブガーデン
ぶどうの森蒸留所に隣接する温室内のエリアで、ミントやスパイス、柑橘の果樹を中心に栽培します。爽やかな香りに包まれてリフレッシュできる空間になるでしょう。ゆくゆくはこの空間でハーブや蒸留にまつわるワークショップも開催できればと考えています。
・ボタニカルガーデン
ぶどうの森蒸留所から東側のヤチに伸びるエリアで、最初は約50種類の香木や多年草を植えます。周りの山や、近くの河原市用水から引き込んだ水の流れから、新しいビオトープが生まれることを期待しています。
…実はMORI NO NIWAのご提案いただいた当初、まるで美しいパッチワークのような草花の種まきエリア指定に私たちは驚きを隠せず、「こんなきれいな境界は絶対に維持できない!」と岩村氏に自信をもって伝えたところ、それはそれでよいとのこと。

自然環境の適者生存の中で混ざり合っていく姿がまたよいのだそうです。まずは植物が元気に育ってくれることを祈りながら、変わりゆくさまを追いかけるのも今後の楽しみのひとつ?!と思って気長に見守ります。(栽培担当者にとってはそんな気分でないかもしれないけど。)
ぶどうの森蒸留所
ヤチの薔薇をはじめ、MORI NO NIWAで栽培する草花を蒸留してものづくりを行う場。今はクラフトジン「森のジン」を作るための酒類製造免許取得にむけて、目下準備中です。その後、試作を経て6月末~7月ごろに初めての商品をお届けできればと思っています。
手つなぎの路(みち)
もうひとつ、ご提案いただいたのが「手つなぎの路」。ぶどうの森・本店のお店が立ち並ぶエリアとMORI NO NIWAとを結ぶ約250mのさんぽ路で、水田の間に伸びるあぜ道(田んぼみち)を歩きやすくしたものです。穏やかな里の風景を楽しみながら手をつないで散策をお楽しみいただければ…!という思いをこめて岩村氏が名付けてくれました。
MORI NO NIWAエリアを作り始めました!と言ってもスタートが3月だったので、土地をならして畑にして実際に種まきした草花の緑を楽しめるのはきっと夏以降。おそらく酷暑が今年もやってくる頃だと思うと、きっと秋ごろからがお散歩おすすめ期間になりそうです。
しかし、そんなMakingシーンが見られるのは今だけ。もし近くにお寄りの際には作りかけのMORI NO NIWAも愛でていただければ嬉しいです。
