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ぶどうの森・本店
【ぶどうの森蒸留所 レポート】2つの蒸留機を搬入しました!
2025.03.04
ぶどうの森の新事業の拠点となるべく準備が進む「ぶどうの森蒸留所」。
本店周辺に広がる耕作放棄地を耕して栽培した薔薇やハーブを蒸留し、その蒸留水から新しい飲料を作っていく工場です。(耕作放棄地を活用した薔薇づくりの紹介はこちらから)
おかげさまで建物は2025年2月はじめに無事完成しました!ぶどうの森ならではのわがままな注文にも丁寧に応えてくださった建設会社さんにはこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
そして、今からさかのぼること約1か月前の2025年2月10日。まだ空っぽの工場に主役となるマシーン「蒸留機」が2台搬入されてまた1歩「蒸留所」に近づきました。今回はその模様を知識の浅い担当者が簡単にレポートいたします。
搬入日のお天気
2月10日正午ごろ。
前日まで降り続いた雪が小康状態になり青空を見せてくれました。吹雪の中での搬入はできれば避けたい…という関係者一同の願いを神様が聞いてくださったみたいな快晴です。

(都合がいい担当者には)澄んだ空気と真っ白に染められた野山も蒸留所を祝福してくれているように感じました。

荷捌き口では、ぶどうの森の菓子製造部門が大変お世話になっている業者さんの姿を発見!この日も大活躍中です。

2つの蒸留器
この工場のためにぶどうの森では2つの蒸留機を準備しましたが、いずれも倉庫で待機していました。
ひとつめは常圧蒸留器、もうひとつは減圧蒸留機です。
いずれもサイズが大きいために搬入口から入れることは物理的に不可。パーツごとに運んで中で組み立てられます。

上は荷捌き場の前で、開封されたドイツ・ホルスタイン社の常圧蒸留器。
このマシーンは秋ごろドイツを離れたあと、年末にぶどうの森に到着していたのですが、私たち素人が2m超級の大きな箱を不用意に開封できるはずもなく、その姿はヴェールに包まれたまま寒い倉庫で待機してもらっていたのでした。そしてこの日、満を持して開封して見せた姿がこの状態。さすがの全身ぐるぐるラップ(?)で、箱の内側にきれいに収納&固定されていました。しかし銅製の赤みかかった金色のボディの美しさは、ぐるぐるラップの上からでも十分に伝わります。かっこいい!

いよいよ搬入。こちらはシルバーの日本製の減圧蒸留機。専任の業者さんが台車にのせて3人がかりで慎重に工場内に運び入れます。(見えないのですが、もう一人奥にいらっしゃいます)

指定の位置にまで移動。いよいよ設置・組み立てはじめようか、というところ。

同様に常圧蒸留機も。聞けば、同じチームの皆さんのように見えて専門技術者の方々がそれぞれの企業から来てくださっているようでした。「こんな(新規の蒸留機を組み立てる)機会よくあるのですか?」と尋ねると「年に数回」とのこと。
上の画像は窓硝子越しで撮影したもの。蒸留所内に設けるお客様用の見学スペースから見た様子です。

常圧蒸留機のボディにお名前が書いてあったので、ぶどうの森での呼び名は「アーノルド」に決定!(ドイツなら「アルノルト」かも…。)日本製の減圧蒸留機も命名が待たれます。

外に出てみるとうっすらと虹のような光がさしていました。(都合のいい担当者にとっては)神様の祝福の証なのですが、画像では薄くて見えづらいので皆さまのイマジネーションで補填いただけると嬉しいです。
2台の蒸留機は2日間かけて搬入を行った後、3月上旬に試運転を行いました。並行して生産設備や環境を整えていますので、このままの流れなら試作スタートは3月中旬ごろからになりそうです。

また折に触れてレポートをお届けしていきます。引き続きご注目をお願いいたします。