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ぶどうの森・本店
ぶどうの森のクラフトジン「森のジン A02」、2024年7月15日発売しました
2024.07.18
「森のジン」はぶどうの森のクラフトジンです。
誕生のきっかけは、ぶどうの森が運営するレストラン「レ・トネル」でお料理に合わせて提供したペアリングドリンク。開発の過程で巡り合った蒸留水の豊かな香りがジンへとつながり、第1号は2023年8月に創業40周年記念として発売しました。
そしてこの度、とうとう2作目の「森のジンA02」が完成いたしましたので、ご案内いたします。
(「森のジンA00」2023年発売のご案内の記事はこちら)
●木から森へ 森から木へ
「森のジン」のコンセプトです。
わたしたちは40周年を機に「ぶどうの木」から「ぶどうの森」へと名を変えましたが、そこには木が集まって森になるように、多様な個性が集まってつながり、成長し、地域の中で新しい循環を作っていきたいという思いを込めました。
「森のジン」が生まれる背景には、そんな「森と人の関係/循環をつくる」という新しいミッションがありました。そして、今回の「A02」でもそれは変わりません。(ご紹介はこちらから)
●地方創世への挑戦、耕作放棄地を活用した新しい取り組み
以前、ぶどうの森・本店の周辺は豊かな水田地帯でした。それが高齢化や農離れに伴い休耕田になるとまたたく間に荒れはじめ、すぐ近くまで獣たちがやってくるようになりました。そんな里の荒廃を食い止めるためにぶどうの森では約15年前から畑へ転用する取り組みを続けてきました。
転機が訪れたのは2018年。料理の一皿のような農業エリア「ラシェット」を設けて、里に新しい活気を生み出そうとするプロジェクトの始動です。(「ラシェット」プロジェクトの紹介はこちらから)
それがさらに進化を遂げ、近年では周辺で栽培した農産物を使った新しいものづくりが始まっていますが、そのシンボルにしたいと考えているのが「森のジン」なのです。
今回のA02では、新たに切り拓いた耕作放棄地「ヤチ※」に定植したバラを摘み取り、その蒸留水を活用することができました。本店内の農園で栽培した苺も使用し、この地の恵みを存分に閉じこめました。
●積丹スピリットさんとのコラボレーション
現在、「ラシェット」エリアに隣接する土地で、2025年春の竣工を目指した「ぶどうの森蒸留所」の建設が進んでいます。(詳細はこちらの記事で「土地の繁栄を祈って―ぶどうの森蒸留所の地鎮祭-」)
この蒸留所の稼働によりこの地での生産も本格的になりますが、それまでの間は環境が整っておらず「森のジン」を作ることができません。そんなぶどうの森に手を差し伸べてくれたのが、北海道のクラフトジン「積丹ジン 火の帆」の積丹(シャコタン)スピリットさんでした。
今回のA02も1作目同様、積丹スピリットさんとのコラボ作品です。双方の蒸留家の経験と技術、感性が交わり、新たな魅力が備わった素晴らしいジンに仕上がっています。
※積丹スピリットさんには、蒸留経験の浅いぶどうの森を快く受け入れ、たくさんの助言をくださいましたことにこの場を借りてお礼申し上げます。
●「森のジン」の香りを生む地元の素材
森のジンで使用する蒸留水の原料は、白山市に自生するクロモジ、カカオハスク、本店周辺の農園で栽培された薔薇やぶどうの森農園の紅ほっぺ苺です。森の爽やかな香りにほどよいスパイス感、品の良い花の香りが広がります。
クロモジは杉などの針葉樹の下に自生しますが、一緒に伐採されるものの使われずそのまま捨てられることが多い樹木。ぶどうの森の蒸留家が今春そんなクロモジから摘み取った葉や枝をほどよく自然乾燥して蒸留しました。そのため、生命力が感じられるフレッシュな香りを引き出すことができています。
A02の特徴は、「フローラル」「フルーティ」、さらなる「ローカリゼーション」
前回は花の量が確保できずに控えめだったバラの香り。今年は「ラシェット」や「ヤチ」で栽培されたブルガリアのダマスクローズが順調に成長して大いに花を咲かせてくれたたため、ふんだんに使用することができました。
苺はぶどうの森農園で栽培した紅ほっぺ苺。約5年前から始めた苺栽培も順調に技術が高まり、シーズン中は本店内の飲食店や洋菓子店で存分にお楽しみいただけるようになりました。
いずれも今年の初から初夏にかけて収穫したものを冷凍保管して使用しました。
●お楽しみ方
作り手である蒸留家からのおすすめは、ロック。香りや味わいがより鮮明に感じられます。
ただ、ビギナーとしては、水やソーダやトニックウォーターでお好みの濃さに割っていただくと、より柔らかみが備わり穏やかな気持ちでお楽しみいただけると思います!
また、森のジンはペアリングドリンクがその誕生のきっかけでもあるように、お食事と一緒にお楽しみいただくのがおすすめです。比較的どのようなお料理にでも合わせていただきやすいのですが、今回はフローラルな仕上がりなので、ソムリエ(=蒸留家)によると野菜やお魚料理がよいとのことでした。
蒸留を通して得られる植物のエッセンスにも豊かな個性があります。それが土地の持つ力の結晶だと思うとき、土地への親近感が深まります。ぜひ今回の「森のジン」でも、産地へ思いを馳せ、そのオリジナリティをお楽しみいただければ幸いです。
[商品仕様]
品名:森のジン(A02)
価格:¥4,950(税込)
内容量:480ml
取扱店舗:ガーデン&ファーム(ぶどうの森 本店内)、オンラインショップ(8月以降の予定)
※贈り物用に専用箱もご用意しています。
※「森のジン(ノンアルコール)」も好評販売中です。
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