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洋菓子工房
新レシピのタルトに挑戦!はじっこ活用は次のフェーズへ
2024.02.18
「根本からレシピを見直していただけませんか?」パティシエにそうお願いしたのは、昨年秋ごろ。
原材料費、人件費、輸送費などの生産コストは上昇し続けていましたが、それが止まらないことはもう分かっています。とりわけ近年は手ごろな果実の確保がますます難しく、果実を使ったタルトはご用意したいと願う価格で作り続けることができなくなっていました。
ぶどうの森のタルト生地は、塩崎シェフが師匠のパティシエさんから教わった伝統のレシピ。良質なバターとアーモンドをたっぷりと使用することで生まれる豊かな風味とコク、心地よい重厚感が魅力ですがこのままでは到底手がでない価格の商品になってしまいます。
そんな中、白羽の矢が立ったのがバウムのはじっこです。
ぶどうの森では製造工程時にうまれる副産物(はじっこ)を活用する取り組みはこれまでも「Hazico」商品などを通して積極的に行ってきましたが、それは原料として使用され新商品になった後も元の面影をとどめたものがほとんど。
そんな中で活用の幅をもっと広げようと、開発部門が研究を進めて形にしたのが「バウムパウダー」でした。
「素材を無駄なくもっと美味しく」Hazico(ハジコ)の紹介はこちら
さっそく原料であるアーモンドプードルの代用品としてこのバウムパウダーを一部使ってみたところ、なかなかの手ごたえ!そこで試作を重ねてこの度完成したのがこの新レシピのタルトです。
もちろん今までのタルトとはまったく別物ですが、上品な風味はそのままにこれまでなかった軽やかさが加わって、自慢のカスタードクリームと果実の美味しさを引き立てる美味しいタルトになりました。
新しい味わいとして3月中頃にはお披露目しながら販売開始する予定です。
創意工夫と技術向上により、進化が進むはじっこたち。ぜひ今後もご注目いただければ幸いです。