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洋菓子工房
7月1日は氷室の日。夏の息災を祈って氷室の日に楽しみたいスイーツ4選、ご紹介します。
2023.06.24
2023年の夏は暑いらしい。
エルニーニョとかラニーニャとか何がどうしてそうなるのか詳しく説明できずとも、涼しくはならないだろうということは連日の報道とここ数年の経験を通して肌感覚で理解できます。
それなら腹をくくって夏を息災に過ごす術を身に着けねばと思ったときに、まもなく7月1日を迎えることに金沢で暮らす生活者の一人として、感慨深いものがあります。
そこで今回は、7月1日の氷室の日に無病息災を祈ってお楽しみいただきたいスイーツを、商品企画の独断と偏見でセレクトしご紹介いたします。
そもそも「氷室の日」とは
「氷室開き」は金沢に残る伝統行事。加賀藩では冬の間に降った雪を「氷室」と呼ばれるに小屋につめて貯蔵し、旧暦の6月1日に室を開けて中の氷を切り出して江戸の徳川将軍へ献上していました。そこから市井に別の形の種がまかれ、今でも夏の無病息災を祈る食文化として息づいています。
金沢では毎年7月1日を「氷室の日」とし、竹輪や杏などが食べられてきましたが、代表するのはやはり「氷室まんじゅう」。この日はご近所や親せきへ贈り贈られるパステルカラーのおまんじゅうが金沢の街にあふれます。好きな人にとっては、ひいきの店はもちろん、店ごとのおまんじゅうを食べ比べるのも楽しみのひとつです。
その1)氷室まんじゅうのオマージュ、限定スイーツ
洋菓子工房ぶどうの森では、「氷室まんじゅう」に敬意を払い、色や素材を取り入れた洋菓子でご用意しています。
和菓子が苦手な方や、洋菓子でも楽しみたいという方におすすめしています。
●金澤ひむろーる
■販売価格:1,404円
■販売期間:6月29日~7月1日まで
webからのご予約はこちらから。
「氷室の日」に合わせたロールケーキのアソートセット。氷室まんじゅうのような2色の優しい色が城下町金沢の夏にふさわしい風情を醸し出します。
生地のモッチリとした食感はお餅のデンプン由来。淡い緑の生地にはつぶ餡を練り込んだ小豆クリームを、桃色の生地には生クリームにホワイトチョコを混ぜて、白餡を巻き込みました。
●雪室シュークリーム(抹茶・粒あん/柚子・白あん)
■販売価格:各432円
■販売期間:6月29日~7月1日まで
自慢のもっちりのシュー生地に、クリーム、甘納豆をサンドして、氷室の日仕様に。お子様からご年配の方までお召し上りいただけるやさしい味わいです。
「抹茶・粒あん」は粒あん入りのカスタードクリームに、まろやかな抹茶クリームを重ねて、風味豊かな能登大納言の甘納豆を添えました。
「柚子・白あん」は、金沢ゆずのピールを練りこんだカスタードクリームに、白あん入りの生クリームを重ねて、柔らかな甘さの大豆甘納豆を添えました。
その2)潤いチャージ、地元の旬果実のプティガトー
旬の果実のみずみずしさは、身体を癒してエネルギーを与えてくれるものです。
6月も下旬になれば、旬の果実のラインナップも変わってきます。今回はその中でも石川県産の果実を使った(使う予定の)2品を氷室の日へのおすすめとして提案します。
●金沢産ブルーベリーのタルトレット
■販売価格:648円
■販売期間:6月25日~7月末ごろまで
金沢の農家さんから直接いただいたブルーベリーを使用。アーモンドが香ばしいタルト生地の上にカスタードクリームを絞って、果実をあしらいました。
このブルーベリーは金沢市内の畑で栽培にいそしむ松岡さんからいただいたもの。
松岡さんはお知り合いの方の畑を受け継ぐにあたり、一念発起。農業大学校で学びそのまま就農、今年で5年目とのことですが、現在は約30品種のブルーベリーを栽培されています。ぶどうの森では昨年から使わせていただいていますが、摘みたてのブルーベリーはみずみずしく、品種による味わいのバリエーションも驚くほど豊か!ありがたいご縁をいただいたと感謝しています。
最初にいただいたのは、カミール、フロリダサファイア、ヌイ、ハンナズチョイスなど早生の4~5品種。
そんなわけで、このタルトで使用する品種も時期を通して変わっていきます。そんなストーリーもお楽しみいただければ幸いです。
●メロンのショートケーキ
■販売価格:648円
■販売期間:~7月末ごろまで
こちらは6月からご用意しているメロンのショートケーキ。
これまでは茨城県産を使用してきましたが、そろそろ能登産のメロンの準備が調ってきたとのこと。まもなく使わせていただく予定です。(ただし、7月1日には間に合わないかも)
まだしばらくは不安定な梅雨空が続きそうですが、今年も恵みの雨の下で皆様と金沢のすばらしい文化を共有できることを心から嬉しく思います。
みなさまの夏の健康を祈念してケーキをご用意いたします。ぜひお楽しみください。