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レ・トネル

ワイン会レポート「ロマネ・コンティ 3つのオールドヴィンテージ」

2023.04.23

創業40周年を迎えた「ぶどうの森」。
これを記念して、ロマネ・コンティを楽しむ少人数のワイン会を開催いたしました。

〇日時:2023年4月15日 18:30~
〇会場:レストランぶどうの森 レ・トネル

「レ・トネル」は、世界的な建築家 坂 茂(バン シゲル)氏が設計した紙の温室をレストランとして利用しています。

愛好家にとっては「一生に一度は飲んでみたい」憧れのワインとされ、品質も価格も世界最高峰のロマネ・コンティ。その極上の味わいと知名度、希少性から、非常に高い価値をもちます。

そんなロマネ・コンティのオールドヴィンテージ3本!を同時に味わっていただくという、今回のワイン会。70年代、80年代、90年代が一堂に会する、まさに夢の競演です。

参加者はソムリエの解説と共に、年代によって異なる作り手の技術や土地に思いを馳せ、それぞれが放つ個性に酔いしれました。

開催にあたり

今回のワイン会は、ぶどうの森創業者の親戚にあたる、ワイン愛好家の方のお申し出により実現しました。
「自分で楽しむためにグラン・ヴァンを所有していたが、高齢になり、ワインを楽しむ機会が減っている。それはとても惜しいこと。良いワインこそ、ワインを愛する人たちに楽しんでもらいたい。」

この思いと共に価値あるワインたちを譲り受け、その中から選んだロマネ・コンティとそれに肩をならべるにふさわしいグラン・ヴァン、そして自社保有のヴィンテージワインを選定しながら、複数回のワイン会の開催を企画。
その第1回目であるこの会に、日本各地より、ワインを心から愛するみなさまにお集りいただくことができました。

今回ご用意したヴィンテージ

ご用意した3つのヴィンテージは、1972・1989・1996。
開栓前の心配をよそに、いずれも状態がよく素晴らしいものでした。

[ソムリエからのコメント]
ロマネ・コンティは、真にロマネ・コンティでした。
今まで経験したどのワインよりも圧倒的で、想像を遥かに超えるものでした。

1996年は、開けた瞬間から薔薇よりも好ましい薔薇の香りに会場が包まれました。
1989年は、初めこそ人見知りでしたが、2時間経つと全てのワインを凌駕するような魅力的なアロマを放ちました。
そして50年経過した1972年がもっとも力強い香りに満ち溢れていて、2時間立っても、完璧なハーモニーがありました。それは飲み物の理(ことわ)りを破り、ワインを超越していて、ただただ感動いたしました。
私が知る言葉で表現する事が失礼だと感じるくらいの興奮する体験でした。

ロマネ・コンティ1989年。時間経過とともに香りが驚くほど魅力的に変化しました。
ロマネ・コンティ1972年。50年前のコルクにソムリエが挑戦し、コルクが折れながらもなんとか抜栓できました。
左から1996、1989、1972年のロマネ・コンティ。3時間たっても香りが豊かに変化し、記憶に刻まれる体験でした。
3つのヴィンテージのコルク。80年代から絵入りになったと言われています。

その他のワイン、料理

ロマネコンティの他に、今回はお料理に合わせて3つのグラン・ヴァンをご用意しました。

  1. Moe et Chandon Dom Perignon Oenotheque(モエ・エ・シャンドン ドン・ペリニヨン・エノテーク)
  2. Dom. d’Auvenay Meursault(ドメーヌ・ドーヴネ ムルソー)
  3. Latricieres-Chambertin Grand Cru D. Arnoux-Lachaux(ラトリシエール シャンベルタン グラン クリュ アルヌー ラショー )

この特別なワイン会の会場となったのは、「レストランぶどうの森 レ・トネル」。
地元の食材を中心に使いながら、ワインとのマリアージュを追求した料理の数々がテーブルを彩ります。

中でも特筆すべきは、米田総料理長の追憶のレシピ。
1995年にDRC(ロマネコンティをはじめとするワインの製造会社)内にて行われたバーチカルテースティング晩餐会にて担当したメニューを再現しています。

「フレッシュフォアグラのぶどうの藁焼き 花梨と洋ナシのコンポート アカシアの蜂蜜ソース ”シャンベルタンの思い出”」

ワインのさらなる魅力を引き出す、力強くも繊細なメニューが続き、
次第に深まっていく夜と、偉大なワインをめぐる語らい。 

飲み干したグラスに残る、香りの余韻を惜しみつつ、会は和やかに幕を閉じました。

ピノ・ノワールの可能性を存分にひきだす土壌と地形・気候的条件、それを魅惑のワインに仕上げる造り手の存在。あらゆる条件がより好ましいかたちで出会い、生み出されるグラン・ヴァン:ロマネ・コンティ。それはまさに、ひとつの奇跡です。この偉大なワインに眠るのは、地球の記憶そのものなのかもしれない…ワインが多くの人を魅了してやまない、高貴な嗜みであり続ける理由が、少しわかったような気がします。

レストランぶどうの森 レ・トネル

世界的な建築家 坂 茂(バン シゲル)氏の設計による、フレンチレストラン。自家農園で収穫されたものをはじめとする「野菜」を主役に、四季折々の北陸の上質な食材をかけあわせ、新しい表現を見せる。ハーブ、エディブルフラワーなどを使ったオリジナルドリンクや、厳選した茶葉から抽出したお茶などを組み合わせたノンアルコール・ペアリングも魅力のひとつ。紙管を主体とした建築と、里の風景が織り成す柔らかな雰囲気のなかで食事を愉しむことができる。

コース 17,600 yen (with tax)

【昼】 12:00~13:00(ラストイン)
【夜】 18:00~19:00(ラストイン)

※不定休
※駐車場約140台完備


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