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洋菓子工房

洋菓子工房ぶどうの森ジャーナル・2023早春ショコラ特別号コラム 「カカオノキとその仲間たち」

2023.01.09

カカオノキ。つまりカカオの学名は「テオブロマカカオ」(Theobroma cacao)。

テオブロマはギリシア語で「神々の食べ物」を意味することからも、神聖で貴重な素材として扱われてきたことがうかがえます。
みんな大好きチョコレートの原材料ですが、どんな植物かをご存じの方は少ないのではないのでしょうか。

カカオノキはアオイ科の植物。
ハーブの「マロウ」や「ハイビスカス」、日本でもお馴染みの「オクラ」や「モロヘイヤ」がその仲間にあたるというから驚きです。

生育エリアは、南北の緯度が20度までの雨の多い熱帯地域。
直射日光や風に弱いので、若木のうちは日陰を作ってくれる背の高い木「シェードツリー」の下で育ちます。

やがて花が咲き、「カカオポッド」と呼ばれる実をつけますが、チョコレートの原材料になるのはほんの一部。外側の固い殻を外すと現れる白い果肉(カカオパルプ)に包まれた種子部分、カカオ豆です。

固い殻で覆われるカカオポッドを割ってみると、カカオ豆を包んでいるふわふわの果肉カカオパルプが現れます。

カカオの歴史は古く、紀元前2000頃からメソアメリカで栽培が始まりましたが、薬や神事に使われるほか、通貨としても利用されていました。
やがてスペイン人が持ち帰ったものが17世紀のヨーロッパに広がると、植民地の大規模農園で栽培されるようになります。

支配地における過酷な労働の上で成長した暗い歴史がのぞくチョコレートですが、それは過去の話ではありません。
今日でも、カカオ農家の深刻な貧困や児童労働など、サプライチェーンにおいて、人権が守られていないということが強く指摘されています。

ぶどうの森も参加しています。

カカオ・トレース ~チョコレートとカカオ生産者の未来を創る、ピュラトス社独自のサステナブル・プログラム

世界的な高まりを見せるチョコレート需要に反して、カカオ生産者の貧しい暮らしはそのまま。次世代後継者不足によるカカオ生産量減少により、未来のチョコレート供給が危ぶまれています。

カカオ・トレースは、カカオ生産者の収入増加につながる栽培技術支援、専門家によるカカオ発酵、チョコレート代金の一部を生産者に還元するサステナブル・プログラムです。

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ぶどうの森ショコラギフト2023「カカオノキとその仲間たち」

今年のショコラシーズンのテーマは「カカオノキとその仲間たち」としました。
人の大切な仲間であるカカオという視点で「カカオ・トレース」のチョコレートを使用しながら、植物としてのカカオノキの広がりとつながりを仲間素材との掛け合わせを通してお楽しみいただきます。

今年もショコラシーズンを通して、人と自然、社会とのつながりを考えるきっかけになればと願っています。

ぶどうの森ショコラギフト2023。特集Webジャーナルはこちらから
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