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洋菓子工房
シェフの気まぐれケーキ「Caprice Pâtissier」が登場!初回はチョコ×オレンジのタルト、6日間の限定販売
2024.05.11
洋菓子工房のショーケースに、定番ケーキや旬素材を使った季節限定ケーキに加えて新たな枠を設定しました。
それが「Caprice Pâtissier(カプリス パティシエ)」、シェフの気まぐれで不定期に登場する特別ケーキです。
記念すべき第1号の「タルト オランジュ・ショコラ」がこのほど完成しました!早速ご紹介いたします。
●誕生のヒストリー
話は冬にさかのぼります。ポイント会員である「ぶどうの森メンバー」さんにチョコレートに関するアンケートを実施したところ、199名の方からの回答をいただきました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。
いくつかの質問に対して様々な回答をいただいたのですが、塩崎シェフが注目したのは「好きなチョコスイーツ」でトップの「タルト」、そして「こんなチョコスイーツを作ってほしい!」の回答で複数見られた「濃厚」「さっぱり・すっきり」のキーワードでした。
時はすでに初夏。そんな中で導き出した彼の答えが、濃厚ショコラと爽やかオレンジのタルトレットなのでした。
●こだわり素材
作るものが決まると素材選びに取り掛かりました。とりわけ今回は味わいのバランスを考えて、厳選したようですが、その一部をご紹介します。
・チョコレート
力強いフルーティなカカオの香りを放つベトナム産ビタークーベルチュールを使用。オレンジに負けないコクと心地よい酸味があります。
サステナブル・プログラムの「カカオ・トレース」のチョコレートの中でも、カカオの収穫から60日以内に仕上げられる「60DAYS」を使用しました。
・オレンジ・みかん
甘みと香りが華やかな欧州産オレンジの濃縮果汁を使用。「せとか」のピールも忍ばせました。せとかは、季節のショートケーキでも使用した新口農園の良質なみかんです。
新口農園の「せとか」ショートケーキの詳細はこちらの記事で
・バニラビーンズ
カスタードクリームでも使用しているインドネシア産バニラ。鞘(さや)で仕入れて、鞘の中につまったバニラビーンズをこそげ出して使用するので、ナチュラルで豊かな香りを引き出すことができます。今回はチョコレートクリームと合わせてコクと力強さをプラスしました。
・北海道産の小麦
タルトには、強力粉は「ゆめちから」、薄力粉は「きたほなみ」を採用。チョコとオレンジを引き立てるように角の取れた風味と口の中でほどける食感をめざしました。
●味わい・構成
構成としてはいたってシンプル。タルト生地にチョコクリームを詰めたらオレンジのカードをたっぷりと塗り、トップには軽く砂糖をふって焦げ目をつけて仕上げます。
「カード(curd)」は固まるという意味の英語で、レモン果汁・砂糖・バターなどから作ったスプレッドの「レモンカード」が有名ですが、今回はこのケーキのために特製「オレンジカード」を作りました。
ひとくち食べると、さくっとしたストレスフリーのタルト生地、力強い香りとコクの濃厚ショコラクリーム、爽やかな甘さが濃縮したなめらかなオレンジカードのコントラストが非常に鮮やか!それぞれの個性がきわだちながら全体としてのバランスが取れた完成度の高いケーキになっています。
正直に申し上げますと、お子様向けではありません。ついでに言うと、大きさに惑わされるとやや痛い目をみるほどの食べ応え。
違いがわかる大人の方に楽しんでいただきたいと思って作ったんだろうな、、、とシェフのわがままをおもんぱかるのでした。
●ペアリングの楽しみ
さて、そんな玄人向けのプティガトー。
基本的に味が濃いために、同じくらい濃いお飲み物と合わせるか、くせがなく角が取れた風味と合わせるか、、になりそうです。
個人的には、柑橘が香るウィスキーやジン、苦みがきいたIPAビールがおすすめですが、ノンアルコールならアールグレイなどのかんきつが香る紅茶は間違いないでしょう!
さて、そんなシェフの気まぐれかつ愛情がつまった「タルト オランジュ・ショコラ」は5月21日から6日間の販売です。各日数量限定でご用意しますので、気になる方はお近くの店舗までお問合せください。
品名:Caprice Pâtissier「タルト オランジュ・ショコラ」
価格:648円
販売期間:5月21日(火)~5月26日(日)
取扱店舗:洋菓子工房ぶどうの森 (金沢百番街店を除く)
ちなみに次回の「Caprice Pâtissier(カプリス パティシエ)」は6月以降、目下トレンドの「キャロットケーキ」に挑戦する予定です。こちらもお楽しみに!