ぶどう園もと
ぶどうの森のはじまりの場所、
豊かな自然の中に囲まれた
自慢のぶどう畑です
「ぶどうの森」という名前のとおり、すべての始まりともいえるのがぶどうの栽培・直売でした。
お菓子、レストランと様々と事業を展開した今でも、そしてこれからもぶどうの森にとって「ぶどう園」は特別な存在です。
そんなぶどう園のこと、またそこで生まれる自慢のぶどうたちをご紹介します。
ぶどう園もとのこと
広大な畑でのびのび育つ
色形とりどりの自慢のぶどう
豊かな緑が広がる金沢市岩出町。そのなかの約6000坪という広大な敷地でぶどうをのびのびと育てています。
通常一つの農園で栽培する品種は5~6と言われる中で、ぶどう園もとでは毎年40を超える品種を作っています。
ぶどうへの愛情と情熱あふれる
プロフェッショナル
ぶどう園もとは、ぶどうへの愛情と情熱あふれるメンバーたちによって構成される少数精鋭のチームです。
「毎日ぶどうと向き合いながらできることを精一杯積み重ねていくこと。」と語るぶどう園のリーダー白井睦のもと、今日もストイックな姿勢で最高のぶどう作りに励んでいます。
ぶどう品種のご紹介
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デラウェアー
種なし
19世紀中頃、米国において偶然に実生から発見された品種。
日本には明治15年に導入されるが、20世紀の中頃から生産高1番を守ってきた。
しかし21世紀に入ると「巨峰」にその位置を明け渡すこととなる。
けれども今でも「種無しぶどう」と言えばこの品種を指し、子供から高齢者に至るまで日本人に最も愛される品種であろう。
本来は8月下旬頃に収穫されるのだが、種無しにするためのジベレリン処理で約1ヶ月収穫が早まり、そのため最も収穫時期の早い品種となっている。
赤色小粒。
■原産地(作出者):アメリカ
■収穫期:7月~8月
種なし
ヒムロッド・シードレス
ニューヨーク農業試験場で作出された極早生種。皮はちょっと厚めで、この品種特有の香りを持つ。
ぶどうは種があるのが普通だが、中には初めからの種無しの品種(シードレス)もあり。
主にカリフォルニアやオーストラリアにて干しブドウ用に栽培されている。
そのためか、粒が小果梗から離れ易く、収穫後時間経過でぽろぽろと落ちやすい。黄緑色中粒。
■原産地(作出者):ニューヨーク農業試験場
■収穫期:8月中旬~
種なし
アーリースチューベン
別名バッファロー。ニューヨーク農業試験場で作出された。
甘味が強く米国系特有のラブラスカ香を持ち、収穫時期も早く、栽培しやすい品種だが、果皮が弱く裂果し易い。
又果軸が細い為輸送後の見栄えが悪くなりやすい欠点も持つ。ジベレリン処理にて種なしとなり、8月上旬から収穫される。
発送よりも直接受け渡しがお勧め。黒色中粒。
■原産地(作出者):ニューヨーク農業試験場
■収穫期:8月上旬~
ニューヨークマスカット
ニューヨーク農業試験場で生まれた。両親はオンタリオ×マスカットハンブルグ。収穫時期が非常に早く糖度も高い。
特徴はなんと言っても父親のマスカットハンブルグから引き継いだ素晴らしい香り。
ジベレリンを使っても種無しになりにくく、黒色で中粒とやや華やかさには欠けるが、味と香りで収穫初期に魅了してくれる大切な品種。
黒色中粒。
■原産地(作出者):ニューヨーク農業試験場
■収穫期:8月上旬~
種なし
安芸クイーン(アキクイーン)
広島にある国の農業試験場で巨峰の実生から生まれた。鮮やかな赤でオリンピアの食味を持つ。
種無しにもなり、国が作出した品種の中では誠に秀逸で魅力的な品種である。
けれども肝心の着色が地域によって差があり。
南よりも北が良く、県内においても差が大きく、その中でも当園の着色は土壌、温度があっているためか、
非常に良好であると高い評価を受けている。赤色大粒。
■原産地(作出者):広島農業試験場
■収穫期:8月中旬~
マスカット甲府
中粒であって中房と、外観は特別魅力的でもないのに、この品種がいまだに当園で栽培されているのは、香りの魅力である。 アレキサンドリアをしのぐほどのマスカット香を持つ品種。 ネオマスカット×ケニーギン デル ワインガルデン(ハンガリー生まれの早生種)。黄緑色中粒。
■原産地(作出者):植原氏
■収穫期:8月中旬~
皮ごと
OK
リザマート
ロシア(旧ソ連)で作出された。カッタクルガン×パルケント。
皮ごと食べられ、パリッとした食感はぶどうのイメージを変えてしまうほどの驚異的な品種。
酸が少なく、香りは無く、食味は最高級品質と言え、一粒でも満足していただけるだろう。
当園でも人気の品種であるが、果皮が薄いだけに雨に弱く、収穫期の空中湿度が高いだけで裂果をおこすため、日本では栽培が難しく、年によっては収穫皆無となることもある。
鮮紅色から紫紅色への変化もきれいな長楕円大粒種。
■原産地(作出者):旧ソ連
■収穫期:8月中旬~
紅伊豆(ベニイズ)
紅富士の枝変わりで、鮮紅色。ぶどう棚に垂下する姿は見事で、房型が綺麗に仕上がる品種である。
果肉柔らかく多汁。糖度高く、香りも強いが、果皮が弱く輸送中に裂果や脱粒しやすい。
当園ではブライダル会場ともなるル・バンケの天井を覆っていて、そのガーデンも永く姿を楽しむことができる。紅色大粒。
■原産地(作出者):井川氏
■収穫期:8月中旬~
皮ごと
OK
紅バラード
最高級品種であるリザマートに形色とも良く似るが、リザマートよりは雨に強く割れにくい。
味も着色も良いが種が多い。紫紅色長楕円大粒。
■原産地(作出者):米山氏
■収穫期:8月中旬~
種なし
藤稔(フジミノリ)
ピオーネを父親とする、現状において日本はもちろん、世界最大の粒の大きさを誇る品種。
また、ジベレリン処理により種無しとなり、こちらも最大粒となる。大粒なだけに味も大味になりやすく、大粒ゆえに裂果しやすい。
最高の味を求めてぎりぎりまで棚に残すことにより収穫間際に裂果し、房型が歯抜け状態で悪くなることもあるが、品種の実力を最大限に引き出すがためとご理解いただきたい。紫黒色巨大粒。
■原産地(作出者):青木氏
■収穫期:8月中旬~
種なし
皮ごと
OK
コウノスケ
当園にて本昌康作出、種無し栽培をおこなう。カッタクルガン×ロザキ。洋ナシ型だがピーマンのように波打っている。
若木の時は皮が薄かったのだが、年を重ねるとともに厚みが出てきた。黄緑色大粒。
■原産地(作出者):本 昌康
■収穫期:8月中旬~
種なし
シナノスマイル
高墨(巨峰の優良選抜)の実生。当園では少々小房だが、当品種は着色が難しいためとご理解いただきたい。鮮紅色巨大粒種。
■原産地(作出者):反町氏
■収穫期:8月下旬~
皮ごと
OK
シャイニーレディ
バラード×黒いバラード。栽培しやすく着色も今のところは良好である。天候によっては裂果が少々心配。紅色倒卵型大粒。2018年初生り。
■原産地(作出者):米山氏
■収穫期:8月中旬~
種なし
涼香(すずか)
博多ホワイト×96-9-28(宝満×リザマート)。マスカット香を有する希少な黒色品種である。紫黒色大粒。
■原産地(作出者):福岡県農業試験場
■収穫期:8月中旬~
種なし
ハニービーナス
紅瑞宝×オリンピア。黄緑色大粒。
■原産地(作出者):安芸津農業試験場
■収穫期:8月下旬~
種なし
黄玉(オウギョク)
糖度は甚だ高く23~25度に達する。巨峰軍白系巨大粒種の中で唯一個性的な食味。粒は倒卵形や瓢箪形もあり、形状もユニークである。
■原産地(作出者):植原氏
■収穫期:8月下旬~
種なし
ブラックビート
藤稔×ピオーネ。親の藤稔ほどの粒の大きさはないが、栽培しやすく大房にすると迫力満点である。香りは少ないが裂果もないので長く畑で味をのせることができる。紫黒色大粒。
■原産地(作出者):植原氏
■収穫期:8月下旬~
種なし
BKシードレス
巨峰×マスカットベリーA。完熟すると22~25度に達する。ベリーAと巨峰の味を混ぜたような食味である。紫黒色。
■原産地(作出者):九州大学
■収穫期:8月下旬~
皮ごと
OK
ゴールドフィンガー
ピッテロに良く似る黄金色の品種。肉質が柔らかいのがやや気になるが、やたらに甘く香りも良い。
ジベレリンで種無しともなる。黄色く細長い指型。
■原産地(作出者):原田氏
■収穫期:8月下旬~
種なし
ルビーロマン
藤稔の実生苗。赤色ぶどうで最大粒。
栽培開始から年月が経ち、栽培方法も確立されてきた感もあるが、まだまだ作り手任せの品種である。
市場出荷の基準で秀、特秀、プレミアムと3つ規格があるが、プレミアムはそのうちの0.2%といわれるほど希少な規格。
当園では6房を今まで出しているが、これがルビーロマンだという秀品を目指していきたい。
■原産地(作出者):石川県砂丘地試験場
■収穫期:8月下旬~
種なし
ピオーネ
巨峰を進化させた品種(巨峰×カノンホールマスカット)で、粒張り、房型、肉質、香りで巨峰をはるかにしのぎ、ジベレリンでの無核化で更に大粒となる。
尚カノンホールマスカットはアレキサンドリアが巨大化した(4倍大)品種。黒色巨大粒。
■原産地(作出者):井川氏
■収穫期:8月下旬~
種なし
巨峰
現状日本で最も多く栽培されている品種。
大井上康氏が石原早生×センテニアルの交配により1942年に誕生。
ジベレリンによる種無し栽培が進み、種無し巨峰が主流となっている。黒色大粒。
■原産地(作出者):大井上氏
■収穫期:9月
ノースレッド
セネカ×キャンベル。強いアメリカ系特有の香りがあり、糖度も高い。
当園でも棚の真下にいるだけで香りが漂ってくる。いわゆるアメリカ系ぶどう本来の香りで粒は小さいが人気の品種である。赤色中粒。
■原産地(作出者):安芸津農業試験場
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
シャインマスカット
2010年代からの緑のぶどうはこの品種が主役であろう。全国で植え付けが進み、一気に市場に出回った。
1988年に生まれたこのぶどうは、親の素性が素晴らしく[スチューベン×アレキサンドリア]×[カッタクルガン×甲斐路]である。
肉質硬く崩壊性があり食味優れるが、何といってもマスカット香があり、しかも果皮が薄く皮ごと食べられる。
ジベレリンで種無しとなり、種なし皮ごとのマスカットの誕生である。緑色楕円大粒。
■原産地(作出者):安芸津農業試験場
■収穫期:9月
種なし
ゴルビー
ゴルバチョフが活躍の頃に植原氏作出。赤色の巨大粒のぶどうとしてはルビーロマン出現前はこの品種が最も有望な品種であった。
食味実に良い。赤色巨大粒。
■原産地(作出者):植原氏
■収穫期:9月
種なし
翠峰(スイホウ)
ジベレリン処理を施して種なしにするとピオーネ、藤稔、ゴルビーに負けない大きさになる黄緑色の巨大粒。完熟すると、香りも食味も上品で甘い。
■原産地(作出者):福岡農業試験場
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
サニードルチェ
バラディー×ルビーオクヤマ。
赤いバラディーとも言え、「太陽(サニー)をたっぷり浴びた甘美なスイーツ(ドルチェ)のイメージ通りの鮮紅色。
りんごのような爽やかな香りと食感を持つ。
■原産地(作出者):山梨果実試験場
■収穫期:9月
タノレッド
強いラブラスカの香り(ファンタグレープはこの香り)が特徴の品種。
新潟の田野氏が作出し、 1960年代に広がったが今は希少品種となっている。
果肉は柔軟で多汁。当園では直売所前に古木が栽培されている。赤紫色中粒。
■原産地(作出者):田野氏
■収穫期:9月
赤嶺(セキレイ)
三沢氏が発見した甲斐路の枝変わり品種。
1970年代に人気を博した甲斐路は黄色が入った赤色だったが、より赤色が強く熟期が早かったのでこちらの品種が伸びてきた。
「枝変わり」とは本来持つ形質と違うものが現れた枝を指し、その枝を接木して増殖したもの。赤色卵形大粒。
■原産地(作出者):三沢氏
■収穫期:9月
スチューベン
非常に甘く作りやすい品種ゆえに当園では加工用にも使われている品種。
ぶどうの森のジュースやジャムはこの品種から生まれます。
ぶどうの森入口駐車場やラ・ヴィーニュ店内などあちこちにある。
このぶどうは粒を揃える作業の必要はなく、自然のままに“ぶどうらしい”ぶどうの房型となる。黒色中粒。
■原産地(作出者):ニューヨーク農業試験場
■収穫期:9月
皮ごと
OK
シトロンネル
放置すると2キロの房になるほどで粒が先細りで美しい。
肉質が締まり食味良く、香りは無い。 果皮がやや残る感じはあるが皮のまま食べることをお勧めしたい。
ぶどうの森・本店の入口駐車場奥の方にある。黄緑色大粒。
■原産地(作出者):フランス
■収穫期:9月
種なし
クイーンニーナ
巨峰やピオーネの肉質に対して、本品種の肉質は固く、欧州種のように噛み切りやすい崩壊性であること、着色が良好で人気がある。
食味は優れ、糖度が高く20~21度。渋みもなく酸も低く、ややフォクシー香がある。
■原産地(作出者):農研機構果樹研究所
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
スカーレット
ロザリオロッソ×シャインマスカット4号。
外観にボリューム感があり、親のシャインマスカットを超える大粒になる。
品種名は緋色を意味する「スカーレット」。名作映画「風と共に去りぬ」の主人公スカーレット・オハラのイメージから。
シャインの子供の中でも期待の品種である。鮮紅色~紫紅色楕円形大粒。2019年初生り。
■原産地(作出者):植原氏
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
マスカ・サーティーン
ロザリオロッソ×シャインマスカット13号。
糖度が高く爽やかなマスカット香が最大の特徴である。
当園でシャインマスカットに並ぶ人気品種になると感じている。黄緑色偏円形大粒。2019年初生り。
■原産地(作出者):植原氏
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
ヌーベルローズ
ロザリオロッソ×シャインマスカット。
近年「シャインマスカット」の子供が多数発表されているが、どの赤色品種もマスカット香のないものばかりだが、本種はマスカット香を有していることが魅力だ。
欠点は少々小粒な点である。鮮色楕円形中粒。
■原産地(作出者):植原氏
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
雄宝(ゆうほう)
シャインマスカット×天山。
粒が驚くほど大きく迫力があり、食べ応えもあるが、裂果が激しいのが欠点である。黄緑色楕円形巨大粒。2017年初生り。
■原産地(作出者):志村氏
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
マイハート
ウインク×シャインマスカット。ハート形のとてもユニークな品種。
半分にカットするとよりハート形を楽しむことができる。2018年初生り。
■原産地(作出者):志村氏
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
ヴェルニーナビアンコ
黄緑色大粒。
■収穫期:9月
種なし
皮ごと
OK
マスカットノワール
親である「ジーコ」より果軸がしっかりしていて日持ちがよく、9月末まで保つ。
脱粒がなく、果皮もしっかりしているが、渋みがなく皮ごと食べられる。
糖度は18~21度と高く、コクがあり、食味良好。ほのかではあるが、上品なマスカット香がある。
肉質はなめらかでロザリオのような旨さがある。
■収穫期:9月
店舗情報
ぶどう園もと
営業時間 | 9:00~17:00頃(無くなり次第) |
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定休日 | 夏季のみ(7月中旬頃~9月末頃)営業 ※期間中定休日なし |
所在地 | 金沢市岩出町ハ50-1 |
電話番号 | 076-258-0202 |