レ・トネル ぶどうの木オープン

grande meison

Vol.5

 人との縁がつないだ、「文化財」ともいえる温室の誕生

旧オーベルジュの屋舎の奥に美しい温室が誕生しました。「レ・トネル」、世界で活躍する建築家坂 茂(ばんしげる)氏の設計です。
坂氏は「建築界のノーベル賞」とも評される「プリツカー賞」受賞者です。紙管を利用した建築で、住宅や教会、美術館などさまざまな分野を手掛けるほか、災害支援活動にも積極的であることが知られています。

人との縁がつないだ、「文化財」ともいえる温室の誕生

建築中のレ・トネルで現場確認をする坂氏

建築中のレ・トネルで現場確認をする坂氏

そんな氏が今回、手を貸してくださることになったのは、金沢の地への愛着とぶどうの木の敷地から望む農村の原風景に心を動かされたからでした。お母さまの出生地である金沢は、幼少期から氏もよく来訪されており、今でも親類がある縁の地。砂山シェフの友人のつながりから、ぶどうの木の存在を知ることになりますが、2018年11月初めて現地を訪れて、農村にたたずむ紙管の温室の構想を得ます。かつては美しい農村地帯だった岩出地区にも、耕作放棄地や空き家が目立ち始めており、里をなんとか守りたいと考えるぶどうの木の姿勢にも共感くださったのかもしれません。この後、ラシェットプロジェクトを提案してくださった「アースケイプ」を率いる団塚 栄喜(だんづかえいき)氏をご紹介くださったのも、坂氏でした。

建築中のレ・トネル
紙管を使った家具
レ・トネル

「レ・トネル」の名前は、一橋大学のフィリップ教授から頂きました。以前、金沢大学で教鞭を執られていたときにご贔屓にしてくださった方です。レ・トネルとは、ヨーロッパによくあるバラなどの植物に覆われた半樽型の園庭のこと。まさにこの温室のフォームそのもので、陽光の中で、花々(時に葡萄などの果物も)美しく咲き乱れるイメージです。語源がワイン樽「トノー」であることも、ぶどうの木にふさわしいと言ってくれました。
そうして、完成した「レ・トネル」。さまざまな方とのつながりとご支援から誕生した「文化財」ともいえるこの紙管の温室を、私たちはレストランとして皆さまと共有することにしました。ぶどうの木農園やぶどう園、地域の生産者とのつながりをバックボーンにするぶどうの木だからこそ、人・自然・農のつながりを「食」を通して体感いただくことが使命だと考えているからです。金沢をはじめとするこの地域、そして社会のみなさまと一緒に、豊かな未来を創造していきたいと願って。

レ・トネルが「ゴ・エ・ミヨ2020」に掲載されました。

レ・トネルが「ゴ・エ・ミヨ2020」に掲載されました。

今年2月下旬に発行した「ゴ・エ・ミヨ2020」の日本版で、「レ・トネル ぶどうの木」が掲載されました。
20点中15.5、トックは3という高評価をいただいています。ぶどうの木のラシェット計画や農園などのバックボーンを背景に、若手シェフの技術とポテンシャル、レストランとしての総合力を認めていただきました。日ごろご支援くださっている皆さまに感謝するとともに、今後も新しい価値と文化を発信することでお楽しみいただけるよう努めてまいります。

レ・トネル コースのご案内

昼、夜共におまかせの1コースで
ご案内しております。

レ・トネル コースのご案内

コースの中の前菜のひとつ。ピュレやグリルなど、様々な形に変化させたブロッコリーに鰆を使った季節の1品。水たまりのような輪郭が愛らしい。

レ・トネル コースのご案内

パリパリの薄い生地にのったショコラムース。カカオニブから抽出した温かいお茶をかけて、時間とともに溶け出すジュレの変化も楽しめる。

レ・トネル コースのご案内

前菜と一緒に楽しむペアリングドリンク。左は自家製ぶどうジュースを使用したワインで、金沢大地さんに委託製造して初めて完成したもの。右はビーツと林檎のノンアルコールカクテル。

※季節によってお料理やデザートの内容は変更いたします。
※いずれのコースもサービス料を別途頂戴いたします(10%)。
※当店ではお客様ごとのコースをご用意する為、ご予約の際に食材のアレルギーやお苦手なものをお伺いしております。料理の皿数や種類は仕入れ状況により異なります。ご了承ください。

新しい名物が誕生しています。

イタリアンカフェ
野菜畑の焼きリゾット

野菜畑の焼きリゾット

イタリア米「カルナローリ」は長粒種で粒が大きく粘りが出ないのでリゾットには最適。日本では栽培していなかったその品種に初めて挑戦したのは農家仲間の能美市たけもと農場さんでした。ぶどうの木では、竹本さん製カルナローリ米で作ったリゾットをピッツァのように窯焼き仕上げ!おこげの香ばしさに、ぶどうの木農園をはじめとするこだわり野菜も添えて、進化した新しいお料理に仕上げました。

野菜畑の焼きリゾット

(写真上から)
・マリナーラ ¥1,480(税込)
・カニクリーム ¥1,320(税込)
・トマトベーコン ¥1,100(税込)

洋菓子工房

週末限定

「レ・トネル」ペイストリー
岸本シェフのヴィエノワズリー

ヴィエノワズリーは、卵やバター砂糖を使用した発酵生地でつくる風味豊かなパンの総称。レ・トネルでデザートとパンを担当する岸本シェフが、ご自宅でもお楽しみいただけるようにテイクアウト専用に開発してくれました。ヨーグルトを使った自家製酵母が美味しさの秘密。爽やかで上品な味わいをご堪能ください。

「レ・トネル」ペイストリー岸本シェフのヴィエノワズリー

(写真上から)
・クロワッサン ¥216(税込)
・クロワッサンオザマンド ¥324(税込)
・パンオショコラ ¥270(税込)
・シナモンロール ¥237(税込)

※その日によってご用意する種類や数量が変わります。

まめや金澤萬久

毎月8日・9日は「萬久の日」

毎月8日と9日にまめや金澤萬久本店でお買い物をしてくださった方には、小さなお菓子をプレゼントいたします。ぜひこの機会にのぞいてみてください。

毎月8日・9日は「萬久の日」
ハーブガーデン

新しいワークショップが登場!
お花で作るアクセサリー教室

身近な植物を押し花にして、樹脂(レジン)でコーティング。ブローチやヘアピンなどの飾りとしてアクセサリーを作るワークショップがスタートします。お子様にも簡単なプログラム。イタリアンカフェでこだわり野菜たっぷりのランチ付です。

お花で作るアクセサリー教室

【開催日】
4月4日(土)10:15~13:00ごろ
【料金】
おとな ¥3,490(税込)
こども(小学生以下) ¥2,500(税込)

ご予約・お問い合わせ076-258-0001

工場内のケーキ製造ロスが大幅に削減しました。

ケーキの端材

ケーキの端材

ぶどうの木では、製造過程で生まれる「端材」を利用した商品開発を積極的に進めています。
洋菓子工房の「キャラメルりんごクーヘン」、「ジェラートHazico」に加え、イタリアンカフェでも、「ドルチェプレートHazico」がスタートしました。ケーキの端材にアイスクリーム、季節の果実を添えて、上からかけたカスタードソースをバーナーで焦げ目をつけて仕上げますが、冷たいケーキや果実と溶けだすソースのコントラストが絶品です。その他レストランのデザートへの活用も推進し、この度、洋生菓子の製造ロスがほぼゼロになりました!しかし焼き菓子の製造ロスや販売ロスなど、残された課題もありますので、継続的に取り組んでいきます。ぜひご注目ください。

ドルチェプレートHazico

ドルチェプレートHazico
(イタリアンカフェ ぶどうの木)

ジェラートHazico

ジェラートHazico
(洋菓子工房ぶどうの木・森本本店)

キャラメルりんごクーヘン

キャラメルりんごクーヘン
(洋菓子工房ぶどうの木・森本本店)