1 白山市の森のクロモジ
杉などの針葉樹の下に自生するクロモジは、一緒に伐採されるもののそのまま捨てられることが多い植物。今春に摘み取った葉と枝をほどよく自然乾燥して蒸留しました。そのため生命力が感じられるフレッシュな香りを引き出すことができています。
2 ぶどうの森の薔薇と苺
薔薇はラシェットエリアとそこに隣接する「ヤチ」で栽培されたダマスクローズ。苺はぶどうの森農園の紅ほっぺ苺。いずれも今年の春から初夏にかけて収穫したものを冷凍保管して使用しました。
この時期にしては汗ばむ暑さの5月24日。来春の竣工を目指した「ぶどうの森蒸留所」の地鎮祭が執り行われました。 場所はラシェットに道をはさんで北に位置する土地。以前は背中の森とせめぎあうように作られた美しい水田が横に連なっていましたが、耕作放棄地となってからは畑に転用してみたものの、森から流れる水を含んだ重い土に悩まされうまく活用できないままでいました。そこが新しく生まれ変わろうとしています。
地鎮祭で玉串を奉納するぶどうの森の本会長。
ぶどうの森では、レストラン レ・トネルで高い評価を受けた蒸留水のドリンクをきっかけに、植物の香りを利用した新しいものづくりを進めようとしています。中心になるのは蒸留技術を用いたアルコールやドリンク類で、創業40周年記念として発売したクラフトジン「森のジン」がその先駆けです。 森のジンの処女作(A00)は、白山市で自生するクロモジの爽やかな香りが存在感を放っていましたが、今夏発売する新作(A02)は、薔薇水もふんだんに使ってエレガントに仕上げました。ほかにも、花やハーブの蒸留水を原料としたトニックウォーターの開発も進んでいます。 現在は、レ・トネル店内の小さな蒸留機で試験的に作っていますが、蒸留所の稼働により周辺で栽培した植物を使った新しい経済活動を軌道にのせて里に活気をもたらしたいと考えています。
定植した1,000株のダマスクローズの苗木には小さな花が咲き始めていました。
地鎮祭は、土地を守護されてきた氏神様を祀り工事の安全を祈る儀式。実は工事にあたり土地を調査したところ近くで遺跡が見つかり私たちを驚かせたのですが、周辺地の古い呼び名が「オツボ」であることから、父祖たちはその事実を知っていたことを今さらうかがい知ることになりました。しかしそれだけにこの地への思い入れも深くなります。
神事を執り行ってくださったのは、日本で唯一香辛料の神様をお祀りする地元は波自加彌(はじかみ)神社の田近宮司。植物の風味(香り)の可能性を追求しようとする私たちにとってこの上ないご縁に感謝するとともに、この地の繁栄のための覚悟を新たにしたのでした。
この日、東側に森をはさんで隣接する「ヤチ」では、作秋から今春に定植した薔薇の苗木たちが、かわいらしい花を咲かせ始めていました。来年の初夏は、この薔薇たちの香りを新しい蒸留所で集めてお届けしている予定です。
2023年に発売したクラフトジン「森のジン」の2作目。1作目同様、北海道の積丹(シャコタン)スピリットさんとのコラボにより完成しました。 原料は、白山市に自生するクロモジをはじめ、カカオハスク、ラシェットで栽培された薔薇やぶどうの森農園の紅ほっぺ苺も。森の爽やかな香りとスパイス感はそのままに、よりフローラルで華やかな印象になりました。
品名:森のジン(A02)
価格:¥4,950(税込)
取扱店舗:ガーデン&ファーム(ぶどうの森 本店内)、オンラインショップ(8月以降の予定)
※贈り物用に専用箱もご用意しています。
※「森のジン(ノンアルコール)」も好評販売中です。
まだ本格的な蒸留施設がないぶどうの森に手を差し伸べてくれたのが北海道のクラフトジン「積丹ジン 火の帆」の積丹スピリットさん。今回のA02も双方の蒸留家の感性と技術、経験の結晶です。
①雄大な平原にたたずむ積丹スピリットさんの蒸留所
②アルコールに漬け込まれるジュニパーベリー
③ボトルに充填されていく森のジン(A02)
杉などの針葉樹の下に自生するクロモジは、一緒に伐採されるもののそのまま捨てられることが多い植物。今春に摘み取った葉と枝をほどよく自然乾燥して蒸留しました。そのため生命力が感じられるフレッシュな香りを引き出すことができています。
薔薇はラシェットエリアとそこに隣接する「ヤチ」で栽培されたダマスクローズ。苺はぶどうの森農園の紅ほっぺ苺。いずれも今年の春から初夏にかけて収穫したものを冷凍保管して使用しました。
森のジンはもともとレ・トネルのペアリングドリンクとして開発されたもの。お食事の美味しさを引き立てるのがその大きな役割です。
ぜひ各店の推しメニューと一緒にお楽しみください。
小麦の力強い香りが広がるピッツァ生地。チーズやソースのほか、季節素材ものせてご用意しています。
●マルゲリータ ¥1,100(税込)
●クワトロフォルマッジ ¥1,680(税込)
●ソーセージHazicoのカルツォーネ¥1,450(税込)
レ・トネルでは、ペアリングドリンクとして、ぶどうの森農園野菜を主役にしたお料理と一緒にお楽しみいただけます。
●お料理 ¥15,400(税込)~
●ペアリングドリンク ¥7,700(税込)~
炭焼き肉やスモークチーズなど、「香り」をテーマにしたおつまみラインナップが充実。森のジンの香りとの協演をお楽しみください。
●ライムのはちみつ漬け ¥800(税込)
●クミン風味のキャロットラぺ ¥800(税込)
●自家製シャルキュトリー盛り合わせなど
蒸留水(ボタニカルウォーター)にちなんで、ボタニカルをテーマにしたトピックを集めました。植物が潤す力を存分に体感ください。
ミルキーな杏仁豆腐に果実のコンポートを閉じこめたジュレに、ぶどうの森で自家蒸留した薔薇水のクラッシュジュレを重ねました。6月~7月はぶどうの森農園いちごとマンゴー、8月は白桃と加賀しずくをご用意します。
¥540(税込)
加賀棒茶を練りこんだ香ばしいバウム生地に、みずみずしいオレンジを閉じこめたわらび餅を重ねた夏の定番。
1個 ¥260(税込)
前菜としてご用意しているサラダビュッフェにも夏野菜が続々登場。旬の期間は生野菜だけでなく、シェフの特製メニューも登場します。
爽やかな生姜とフルーツの出会いに心ときめく飲めるパフェを目指しました。とろーりやさしいのど越しと、少しずつかき混ぜて変わる味わいの変化もお楽しみください。
●グラマラスマンゴー ¥1,210(税込)
●苺とグレープフルーツ ¥990(税込)
期間:7月後半ごろ
夏の朝のバジル摘み体験で心も身体もリフレッシュ! 詳細はウェブサイト・SNSでご案内。
歩みだした復興への道。今後も能登をフォーカスします。
能登生まれ金沢そだちのにゃんこトラの新作。金沢の街角で見つけた佃煮から、故郷の市場を回想し、復興を願うストーリー。
1個 ¥238(税込)
1箱(6個入)¥1,512(税込)
人と同様大きな被害に見舞われた能登の牛。しっかりと美味しさを堪能することも支援のひとつ。
●能登牛コロッケカレー ¥1,485(税込)
+¥250でふわとろオムレツつき
地震で南東側が激しく崩落しましたが今なお能登のシンボルの一つであることは変わりません。
今回は在りし日の姿を豆箱に描きました。能登大納言甘納豆ほか、お菓子を入れてご用意します。