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ぶどうの森・本店
40年、木から森へ。ともに成長していく「森」をつくっています。
2022.05.11
ぶどうの森ではこの度の名称変更の一環として、ただいま岩出町にある本店の敷地内で「森」をつくっています。
■コンセプトは「鎮守の森」。岩村卓弥氏が手掛けるデザインで進む森づくり。
この「森づくり」プロジェクト、場所は本店敷地内のラシェットへのさんぽ道の一角。ル・バンケの前の道をとおり、レ・トネルの奥にあるエリアで行なっております。
「森」の設計を手掛けるのは、「somewhere design studio」の岩村卓弥氏。岩村さんは以前、著名なランドスケープデザイナーの団塚栄喜氏率いるアースケイプ在籍時に、本店周辺のラシェットエリアのデザインを担当くださった方で、なんと石川県ご出身!ゆかりがあるという運命的なつながりを感じ、今回もお願いすることになりました。
コンセプトは「田園風景の中の鎮守の森」。
この40年、岩出町の田畑とそこに住む人たちを見守り続けてきた「ぶどうの木」。
農家さんの田植えも、日々の園児のお散歩も、あの人のハレの日も。
40 年この土地に根づいた一本のぶどうの木はやがて大きな森になった。
鎮守の森として、「ぶどうの森」はこれからもこの風景を見守り続ける。
「シンボルツリーのクスノキを中心とした木々が「ぶどうの森」として大きく成長して行くことを期待しています。」と、岩村さんは語ってくださいました。
■多種多様な樹々に囲まれて
「ぶどうの森」の「森」のキーワードは「多様性」「つながり」「循環」です。
「さまざまな要素が、集まり、広がり、つながり、めぐっていく、森のような存在」というのが、会社としての目指すべき未来図と考えています。それをこの「森づくり」で表現するには、文字通り多種多様な樹々を植えることがひとつのミッションでした。
日本で古くから親しまれているクスノキ、モミ、スギのほか、季節ごとに上品な花を添えてくれる樹々も多数植樹しました。春にはオガタマとヒメツバキ、初夏にはタイサンボク、秋にはギンモクセイといった樹々の花々が、その時季だけの特別な景色を演出します。
■お客様に楽しんでいただく緑の丘
森づくりの目的のひとつに「お客様に楽しんでいただくこと」があります。そのためにはワクワク感が必須。それゆえ平面的な森ではなく、樹々に囲まれるように丘をつくりました。
この丘には植樹と同じタイミングでクローバーの種まきをしました。まだ土の色が目立つ丘ですが、しばらくするとクローバーが生い茂る鮮やかな緑のじゅうたんになるはずです。
■水鏡になる「レ・プルール(ぶどうの涙)」
森は、具体的には結婚式を挙げられたカップルや、ラシェット散策を楽しむご家族の写真スポットを役割の一つとして想定しています。 記念になる写真の演出になればと思い、丘のふもとには水鏡になる浅い池「レ・プルール」を設置しました。
レ・プルール(Les Pleurs)とは、フランス語で直訳すると「涙」の意。また、休眠から目覚め活動を始めたぶどう樹の剪定した枝の先から、透明な樹液が涙のようにしたたりおちること(樹液の溢出)を指す言葉でもあります。
「ぶどう」にもちなんだ意味をもつ、ということで会長の本(もと)もお気に入りの名前です。
今回はぶどうの森の「森づくり」についてご紹介させていただきました。
お写真をご覧になってお分かりのとおり、このプロジェクトは始まったばかりです。丘のクローバーが生い茂り、樹々が育って、見るからに森の風貌になるまではまだしばらく時間がかかるでしょう。
育っていく様子は今だけしか見ることができないものなので、ぶどうの森・本店に遊びにいらっしゃった際はぜひ立ち寄っていただけると嬉しいです。
そんな「森」ですが、「レ・ボア(Les Bois)」と名付けました。
フランス語で、そのまま「森」を意味します。
岩村さんに候補としていただき、大事に、大切に、名前を付けました。
木から森へ、新しく息づいたこの場所とこれからのぶどうの森を、どうか温かく、一緒に見守り育てていっていただけると幸いです。